笑福亭べ瓶・桂三度ふたり会「ベベサンド」Vol.16 ゲスト:桂米紫

2年ぶりに「ベベサンド」が、らくごカフェで復活!ゲストは、桂米紫師匠です!

日時:令和4年6月18日土曜日13時30分開演(13時00分開場) 
会場:神保町・らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5神田古書センター5階)
🚇都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分
木戸銭:予約 ¥3,000 当日 ¥3,500

出演 笑福亭べ瓶 桂三度 ゲスト 桂米紫
演目 当日のお楽しみ、「ベベサンド」恒例大盛り上がりトークあります!「


予約
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📞 080-6554-0530(留守番電話対応)折返しの確認電話は致しません。
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メール、電話とも、必ず「会の名称、氏名(フルネーム・フリガナ)、人数、連絡先電話番号」を明記、はっきりと残してください。

桂福丸「趣向の会」第五回 客演 九代目春風亭柳枝

桂福丸趣向の会第五回

日時:令和4年5月7日土曜日13時30分開演(13時00分開場)
会場:神保町・らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5神田古書センター5階)
🚇都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分
木戸銭:予約 ¥2,500 当日 ¥3,000

客演 九代目春風亭柳枝
演目 当日のお楽しみ、対談あり。


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今回はチラシを2パターン、作成しました!

日記「蔵出し」② 柳家三三「笠碁」

かつて東京・三鷹に「文鳥舎」というカフェがあった。その当時、扇辰、文左衛門(現文蔵)、遊雀、喜多八といった若手、中堅どころの真打の会が盛んに催されていた。その中でもよく通ったのがこの会。

白酒師、三三師とも真打になってまだ2、3年の頃の高座を観ている。それにしてもこの会のタイトルは若手だからこそ付けられるもの、今じゃ無理かな。

この「文鳥舎」はしばらく経って、店をたたみ新宿二丁目に移転、「道楽亭」となった。ただし店の雰囲気カラーは随分違う。その辺の経緯は部外者何で分からない。(文中敬称略)

2008年8月16日「はくしゅ喝采さんざめく異界 vol.10」@三鷹・文鳥舎

黒門亭がハネたあと、暫く前から降り出した雷雨に遭遇。それにしても最近はこういうスコールが以上に多い、と三三師も言っておりました。

会場は東京、JR三鷹駅南口から歩いて約5分のところ。普段は文系のカフェといったところか。落語会も常時おこなわれており、扇辰、文左衛門、遊雀、喜多八師の高座を見ることができる。それほど広くない店内に40程の椅子席がビッシリと揃えられており、女子向けにはちょうどいいかもしれないが、身体の大きい男子には窮屈な思いをすることになる。

客は女子が8割、男子が2割。予約で満員札止めだったようだ。

柳家三三 二十四孝

桃月庵白酒 千両みかん

~中入り~

桃月庵白酒 新版三十石

柳家三三 笠碁

■柳家三三 二十四孝

私だけかもしれないが、初めて聞く話。孝行の内容を入れ替えすることで噺の長短を調整することできる、いわゆる「つなぎ噺」として重宝されているとのこと。三三師が羽織を着ずに高座に上がってきたので、軽い噺をやるのだろうとは思った。多少説教臭いのが寄席であまりかからない理由なのだろうが、喧嘩っぱやい熊五郎が、大家に諭されて頓珍漢なことをいいながら、親孝行の努力をするところが笑いを誘う。オチでナンダカンダ言っても親は子どものことを思っているというのがわかる。

■桃月庵白酒 千両みかん

7月14日の独演会「白酒ひとり」以来、2度目の白酒師による「千両みかん」。今年の夏はこれと「鰻の幇間」をミッチリとやるとご自身のHPで発言されていたが、一ヶ月ぶりにあらためて観て、より完成されたヴァージョンに仕上がっていた。前回から一ヶ月とはいえ時間が経っているから新鮮に聴こえたかもしれないが、高座の間中退屈することはなかった。特に番頭、佐兵衛の人物造形が念入りになった。八百屋に主殺しで磔になる様子を聞かされる場面、みかん問屋「千惣」で一旦、みかんが見つかる場面、そしてオチ近く若旦那からもらった三ふさのみかんをしみじみ見入る場面の演技は十二分。クスグリなど特に新たに加わったものはなかったが、若旦那に「心に思っているもの」を尋ねた時、千両みかんと同工異曲の演目「擬宝珠(ぎぼし)」を入れていた。

■桃月庵白酒 新版三十石

中入り後は、三三師同様羽織を着ずに登場、「千両みかん」をみっちりやったということで、これまた軽い噺を。筋らしい筋は無いに等しく、田舎者で際物の浪曲師「立川(たちかわ)熊造」なる者が、ズーズー弁で浪曲を唸るというもの。全編白酒師のズーズー弁、総入れ歯を出し入れする仕草が大爆笑を呼ぶ。この噺、一般的には金原亭馬の助師の「夕立勘五郎」と知られているが、あとで白酒師にうかがったところ、雲助師が本来のヴァージョンで聴かれる浪曲が一般的に知られていないということで、有名な清水の次郎長、森の石松の三十石船を取り上げて改作・改題したという。しかし白酒師によると、この噺を雲助師から稽古してもらったときは弟子三人が並んで教わったが、雲助師はこの演目を最近全くやらなくなったと言う。また白酒師もこの噺をやったのは2、3年ぶりだということだった。

■柳家三三 笠碁

先日の市馬師とのふたり会で不覚にも睡魔に襲われてしまったので、あらためてこの会で聴き直す。

前回の感想で三三師が老成しすぎという印象を書いたが、それは師の演目の選び方にあるのだろう。この「笠碁」にしてもこの日の「二十四孝」にしても、あるいは良く演じられる「死神」とか先日の独演会における政談ものとか、年寄りが主人公だったり、道徳説教臭いような演目が好き、というか得意なのだ。だからいくら滑稽話で威勢のいい職人や馬鹿な与太郎を演じても、イマイチその役柄にのめり込めない、なりきれないというのは、そういう三三師の演目に対する指向が高座の上での語り口にブレーキをかけているのかもしれない。

だから逆にいうと、「笠碁」のような師の得意な演目をやれば、「まだ若いのに・・・」と言われるほどの評価を得られる。この日の高座を観ても、意地の張り合いを行う碁敵の二人の老人の描写は、それぞれの独白を中心にこれでもか、というまでに練り上げられている。特にけんか別れしたのち、一人がもう一度碁をやろうと出かける時に嬉しそうに笠を被る仕草や、片方が碁が出来ないことにかこつけて孫たちにイライラする場面、碁敵が店の前にあらわれてウキウキする場面など、それぞれをじっくり演じ込んでいる。それは決してデフォルメされているものいるものではなく、師のリアル感にもとづいて構成されているもので、これ以上完璧と言えるものはないほどである。

しかしそれが完璧であればあるほど、面白くないということもあるのではないか。私たち観る者が感情移入出来ないほどの完璧さは、どこか噺に暖かみを感じさせないというか、人間味を感じさせないこともあるのではないか、ということだ。白酒師のことを考えてみればわかる、毎度高座で大汗をかきかき熱演している姿は、一部のファンにはだらしないと言われながらも、そういう人間臭さに「わかるわかる」とうなづきながら、師の高座に爆笑するファンも大勢いる。

実をいうと、この会のあとに打ち上げがあって個人的に白酒師と個人的にお話しする機会を得たのだが、その時に師の笑いに対する考え方のごく一部だが知ることができた。それはまた改めて書くこととするが、そこには三三師との決定的な違いがあるように思えてならない。

もちろん三三師の高座がいいとか、わるいとか、言い切る落語に対する眼は私にはない。が、師の落語が、聴く者を選ぶものという印象は拭いきれず、高座のあとの笑いの爽快感とか、涙の情緒感が感じられない、という気持ちは私個人のものだけだろうか。

かつての「文鳥舎」の看板👇

日記「蔵出し」① 2008年10月26日さん喬・喬太郎親子会

2008年10月26日さん喬・喬太郎親子会@東京・中野なかのZERO小ホール

「蔵出し」といえば、噺家が随分と演っていない演目を久々に高座にかけることをいうのか。

落語を聴き始めて15年そこそこの私もかつては、落語会に行くたびに、長文をブログに上げていた(ブログ名は「梅薫庵日記」)。今読み直すととても恥ずかしい内容で、自分のド下手な文章に酔い、いい気になっていた。

ただそれだけの熱量をもって書く力はもうないので、振り返れば若い自分(と言っても40代後半だが)羨ましくもある。一方で今はもっと肩の力を抜いて、落語やそのほかの話芸を楽しみたと思っているので、もうこんな文章を書くつもりはサラサラないと思っている。

そんなこと考えつつ、00年代後半、それこそ毎日のように落語会に行っていた時の「感想文」をいくつか拾い出して、アップしようと思う。

初めてにお断りしておくが、以下文中の芸人名、会場名、その他名称、香盤等は当時のままである。文章の内容についてはもちろん全て私に責任があることを明記しておく。どんな文章であれ、一度書いたらその書いた本人の責任である。素人だから初心者だから、ファンだからというのは許して下さいというのは、単なる言い訳に過ぎない。この考えはブログを書いていた十数年前も今も変わらない。

まずは、2008年10月26日になかのZERO小ホールで行われた「さん喬・喬太郎親子会」。(柳家喬之進さんは今の小傳次師匠)

さん喬師、喬太郎師、仲入り挟んで一席づつだったか、休憩前に対談があり、これが凄かった。

それは師匠と弟子の対談ならぬ、師匠の弟子に対する「公開小言」であった…。

2008年10月26日さん喬・喬太郎親子会

@東京・中野なかのZERO小ホール

柳家喬之進 家見舞

柳家喬太郎 すみれ荘201号室

対談 公開小言 さん喬×喬太郎

~中入り~

柳家さん喬 妾馬

■柳家喬之進 家見舞

二日前に開口一番を頼まれたという喬之進さん。なんでも喬太郎師が前座さんを手配するのを忘れていたそう。噺の方は普段は口演されることの少ない冒頭の弟分が兄貴のところに行って新築祝いに何が欲しいか訊きに行くところから始まる。噺の方は何カ所か噛んだり台詞の順番を間違えたりするところがあって、まだまだだなぁと思うところが多々あり。ただこの人の演じるキャラは職人でも商人でも侍でもどこか憎めないところがいい。それがこの噺にも現れていて好感が持てた。

■柳家喬太郎 すみれ荘201号室

袖から出てきて高座に上がるまで何故か照れ笑いをしている。何かあったのだろうか。すると開口一番「師匠が私の出囃子の太鼓を叩いてくれまして」と恐縮している。前座さんが手配できず、直前に喬之進さんが高座に上がったため、ちょっとした手違いでこんなことになったようだ。ご本人たちには飛んだハプニングなんだろうが、喬太郎師の顔はやっぱりどこかほころんでいる。

マクラはやっぱり長い。大幅に超過した持ち時間50分のうち20分以上は使っただろうか。しかし今回は、先日私が湯島で観たような破綻したマクラではなかった。それはすべて落語のこと、大学時代の落研のこと、バイトをしていた居酒屋で行われていた落語会のこと、そしてそこ出会ったさん喬師のことなど。落語への想いというもので一本筋が通っていた。そして本題の噺へ。喬太郎ファンならご存じのこの新作落語、自身が高座にかけるのは久しぶりのことらしい。が最近、というかここ数年、師のなかで積もり積もっていたものをこの噺で吐き出すこととなる。田舎に戻った由美子のお見合い相手、弘幸が二重人格となり「東京ホテトル音頭」「東京イメクラ音頭」をフルコーラスで唄った後一言、「俺もこのなぁ~溜まっているモンがあるんだよぉ」「なにそれ?」と由美子。すると弘幸は「SWA?源氏物語?忙しくて稽古できねぇんだよ!」「何で夏に双蝶々なんてやらなけりゃならないんだ?」「来年からは大きな仕事入れない!寄席と学校寄席だけにする!」「この前の湯島じゃあの『道灌』を50分!50分もやったんだよ!信じられる?」と叫ぶ。つまり今の喬太郎師の心情を吐露したのだ。しかし事情を知って知らずか客席の方はドカンドカンと受けまくる。客席が受けたからかどうかわからないが喬太郎師の顔からもスーと暗くて疲れたような顔付きは消えたように私には見えた。そして後半はご存じ落語パロ、自虐ネタのオンパレード。観客が大爆笑したのは確かだが、それと同時に師の胸の内にあったモヤモヤも吐き出したことだろう。そして感じられたのは、マクラと同様落語への想い。例え落研ネタの滑稽噺であっても、そこには一度落語にのめり込んだ人間の、あまりにも言い古された言葉であまり使いたくはないのだが、家元が言うところの業みたいなものが表現されていたように感じた。そして最近ではこんなに明るい喬太郎師の高座を観たことはなかった。高座を降りた後清々しい顔付きで袖へ下がっていく喬太郎師は観たことはなかった。いわば高座の上で観客の前で、そして師匠が楽屋で自分の高座を観ている中で、リハビリしたようなモノだろう。しかしこれは師一人で出来たものではなくおそらく師匠、さん喬師の大いなる助力があったに違いない。

■対談 公開小言 さん喬×喬太郎

喬太郎師の高座が終わると、再びさん喬師と登場。高座の上に二人並んで座って対談。喬太郎師はめちゃくちゃ緊張している。もしかしたらこの対談、間際になって決まったのかもしれない。そうでなければ、こうは緊張しないだろうというぐらい緊張していた。

それでなのか冒頭さん喬師が真打ちに成り立ての頃、落語協会の機関誌のために先代小さんと二人きりでインタビューしたことを話す。

「師匠と二人っきり、自宅の応接間で。あいだにテープレコーダーだけ。めちゃくちゃ緊張するわな。それに比べれば今日は全然いいだろう、目の前にお客さんがいるし。お互い受けを狙おうとするものな。」

さん喬師、優しすぎる。こんな風に喬太郎師の緊張を解くなんて。それから対談の前半の方は、差し障りのない一門のことをさん喬師がつらつらと。例えば川柳川柳師の「ジャズ息子」を川柳師自身から習ったことがあるとか。その中で面白かったのを一つだけ。

喬太郎師「師匠は新作もおやりになりますよね」

さん喬師「やったことあるな。圓丈師の『ぺたりこん』とか『稲葉さんの大冒険』とか。あと小原某*1の作品も」

喬太郎師「・・・・・・・(苦笑い)」

さん喬師「諜報員・・・、何だっけ?あれもやりたいな。諜報員サリー?サリュー?」

喬太郎師「諜報員左龍!?いいですねぇ、ほんとにあいつ、どっかの諜報員かもしれません。」

さん喬師「え?どこの?権太楼のところの?」

そのあとさん喬師が「古典は左龍にまかせた」と言って、喬太郎師をコケさせていた(笑)。

ところが、対談後半になって喬太郎師が自分の今の気持ちを一気に吐き出す。何がきっかけになったのか、わからない。きっとさん喬師の話の持っていきかた、引き出しかたがうまいのだろう。喬太郎師は自身が抱えているもの、不安を全て吐き出した。それに対してさん喬師は以下のことを諭すように語り出す。

「つぶれかけているのではなくて、おまえはもうつぶれているんだよ」

「つぶれかけている、とおまえがいうのはおまえの傲慢。」

「すべてゼロからやり直せばいいじゃないか」

「おまえが凄いと思う師匠の話がいまだに面白いのは、毎回新しい気持ちでやっているからだよ。」

「落語には完成型なんて無いんだよ。小さん師匠の落語だってあと何十年生きていたら変わっていたかもしれない」

そしてこういう話を付け加えた。

「毎日毎日同じハンバーグしか作ってあげられなくても、『昨日はあそこを変えた』『今日はここを変えた』と言って真摯に差し出せば相手はきっと食べてくれる。」

「よく言うだろう、『弟子は師匠を育てる』って。つまり必ず噺家を言うときに誰それの弟子というだろ?必ず師匠の名前が噺家の定冠詞として付くんだ。それは師匠にとってはとても名誉なことなんだよ。」

いかにもさん喬師らしい例え話。特に最後の弟子の話は常々師が喬太郎師に言っている「弟子をとれ」ということに通じるだろう。弟子をとることで自分も変わる、自分も弟子によって育てられる、と。ところが、これらの話を聞いているうちにまるで諭されているのが喬太郎師ではなくて、客席一人一人のような気がしてきた。二人は何度も「こんな話は楽屋ですればいいものを申し訳ありません。」と恐縮し、これをさん喬師は「これじゃまるで公開小言だ」と言ったのだが、とんでもない、確かに師匠と弟子という特別な関係の中でこそ生み出すことの出来る噺家のあり方、芸に対する姿勢の発言であるにもかかわず、人間としての生き方の一つの指針とも受け取れるような話だった。

■柳家さん喬 妾馬

中入り後、黒紋付きの着物で登場。先日の小三治師のドキュメンタリーで師が言っていた「自分を殺すため」の着物だ。噺の出来については文句はない。パーフェクト。そして一番印象的だったのは、終盤の八五郎のお世継ぎを生んだつるに対する台詞。

「おめでとう、でも驕るんじゃない、みんなに可愛がってもらうようにがんばるんだぞ」

それに引き続き八五郎が殿様とお屋敷の人たちに頭を下げる場面は、喬太郎師をこれからもよろしくお願いしますとと客席に向かって、まさにさん喬師があいさつしているのと同じように思えた。

今日の落語会、終演時間を大幅にこえる熱の入った会であった。落語の出来についてはさん喬師はもちろんのこと、最近不調だった喬太郎師もベストの出来だった。でも出来うんぬんするよりも、今日は喬太郎師個人の心のリハビリのためにさん喬師が仕切ってくれた落語会といってもおかしくないもの。喬太郎ファン、落語ファンは、これからひと皮もふた皮も剥けた喬太郎師を観ることを出来るだろう。

*1:喬太郎師の本名

会当日のポスター👇

雑感 2022-02-11

林家あずみさんのツイートの投稿を読んで、落語ファン、演芸ファンの中にも、芸人を下に観ているひとがいるんだなぁ、と実感。
https://twitter.com/azumihayashiya/status/1491702177135751169?s=20&t=WFwAWEb2PS8u-w4dXPpthw

話の中身からすると、相手のひと(複数)はファンとかなんとか以前に、大人としてのコミュケーションがそもそも出来ていないように見える。
そのうえでの話。
芸人さんに出演を依頼する場合、今はほぼメールだが、私が会を始めた2015年でさえ、メールで出演依頼なんて出来なかった。
まえもってツテを頼って連絡し、寄席の他の落語会の楽屋口で、終演後出待ちをし挨拶と依頼、時間があれば他へ場所を移して、会の趣旨を説明して、再度お願いする。
実際は事前にツテを通して連絡した段階でOKが出てるから挨拶とお願いが出来るんだけれども。これが儀礼というものだった。
本当ならこれぐらいのことをするのが礼儀だったんだが、それがメールはおろかLINEが出現して他人とのやり取りの主流になると、直接お願いに行ったら「わるいねぇ、いちいち来なくても良かったのに」と帰って芸人さんに恐縮がられるようにもなった。
芸人というのはプライドが高い。それぞれに自信は持っている。それはうぬぼれでも過信でもなく、芸人として誇り、他の誰も負けないものを持っているという気概である。それを蔑ろにするような言動が、自分に対して向けられたら、不愉快になるのも当然。
だから普段から会をやっている私でさえ、出演して頂いている芸人さんたちには気を使っている(つもり。それでも怒られることは今でもある)。自分の会はほぼレギュラーで回しているので、出てもらう会の構成や詳細の変更(会場とか木戸銭とか)は、席亭権限で決めていいだろうと外野が思うことでさえ、演者さんたちに訊いてから最終決定することにしている。こんな些細なことが非情に大事。そういうことが、彼ら彼女らの意に沿わなかったら、納得のいかないまま出演することになったら、これこそ会自体が満足のいかないものになってしまうから。そうなると入りがいいとかわるいとか、高座の出来が良かったとか悪かったとかも、全て関係なくなってしまう。
プロに出演してもらうという会は、そのぐらいの気配りが必要。ただ普段の高座や打ち上げ等での彼ら彼女らは、そんな素振りもまったく見せないから、それを見極めるのはなかなか難しい。

動画

WOWOWオリジナルドラマ「にんげんこわい」『第1話 心眼』

WOWOWオリジナルドラマ「にんげんこわい」『第1話 心眼』
監督 賀内健太郎 脚本 首藤凜 出演 黒木花 東出昌大 松本妃代 柳家喬太郎

喬太郎師がナビゲーターをつとめる落語を題材にした恐怖譚シリーズの第一話。「心眼」については、WOWOWとはいえ今日的に放送では自粛せざるを得ない表現を上手に回避して、モチーフの明確化がなされている。であるから、落語の演目とは「別物」ということは当然であるけれど(映像化した時点で既に別物)、落語の喋りにおいて、多用される同じシチュエーションの繰り返しは、ドラマの中でも梅喜の食事やお百度参りの場面で、同じカットを使用するという手法で、同期されているのが面白く(凡庸な演出家、脚本家ならこんなことは思いつかない)、また最後の最後のオチのひねりが落語とは違って上手く効いている。落語が題材の映像化作品でも上質の部類に入る。観ている最中は、お竹が黒木華でいいのかとも思ったが、最後の最後、彼女の笑みで、この「心眼」というドラマの主人公は(もしかしたらサイコパスかもしれない)お竹であると確信した。

ドラマのスタイルからいえば米ドラマ「ヒッチコック劇場」や「トワイライトゾーン」の系統で、それが落語の「夢オチ」のネタとマッチしてる。喬太郎師も語っているが、この手の噺は、人間の深層心理をググっと突いているので、単に「あー、夢でよかったね」というよりも、なにか口内に砂でも入り込んだような後味の悪さが持ち味で、それこそ喬太郎師の喋る「心眼」にも共通する感覚で、その点で言えば、この作品は(喬太郎)落語を上手く再現している。

桂九ノ一東京ひとり会「九ノ一のピン!」第一回

桂九ノ一東京ひとり会「九ノ一のピン!」第一回

日時:令和4年5月20日土曜日13時30分開演(13時00分開場)
会場:神保町・らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5神田古書センター5階)
🚇都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分
木戸銭:予約 ¥2,000 当日 ¥2,500

出演
桂九ノ一
演目:
天神山
軽石屁
ほか

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一龍斎貞寿 柳亭こみちの会「龍と柳」八ノ巻

一龍斎貞寿 柳亭こみちの会「龍と柳」八ノ巻
今回のテーマ
私を鎌倉時代に連れてって
〜寄席の住人達に贈る、とびきり大河に便乗したストーリー〜

令和4年4月2日(土)13時半開演
会場:神保町・らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5神田古書センター5階)
🚇都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分
木戸銭:予約 ¥2,500 当日 ¥3,000

出演:一龍斎貞寿、」柳亭こみち
演目:当日のお楽しみ

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桂紋四郎の会「紋四郎、江戸に舞う」第四回

桂紋四郎の会「紋四郎、江戸に舞う」第四回

令和4年4月22日(金)13時半開演
会場:神保町・らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5神田古書センター5階)
🚇都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分
木戸銭:予約 ¥2,500 当日 ¥3,000

出演:桂紋四郎 ゲスト:桂雀太

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柳亭こみち「こみち噺研究会」第五回

柳亭こみちの会「こみち噺研究会」第五回
~柳亭こみちによる二十二世紀に残る女性の落語を作る会

令和4年3月19日(土)13時半開演
会場:神保町・らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5神田古書センター5階)
🚇都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分
木戸銭:予約 ¥2,500 当日 ¥2,800

出演 柳亭こみち
演目
崇徳院
あくび指南
ーどちらも女性版ー
他一席
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